パーマ剤とヘアカラーの成分 まとめ
💡 試験対策ポイント
- パーマ1剤のチオ系シス系は水素で還元。2剤で酸化。
- 染毛料は化粧品。染毛剤・脱色剤・脱染剤は医薬部外品。
- 酸化染毛剤と酸性染毛料は名称が似ているので注意!
📚 二浴式のパーマ剤
二浴式のパーマ剤は、チオグリコール酸のような還元剤を有効成分とする第1剤と、臭素酸ナトリウムのような酸化剤を有効成分とする第2剤とからなります。
第1剤
二浴式のパーマの第1剤には、毛髪内のシスチン(S-S)結合を切断する還元剤と、毛髪を膨潤させてその浸透を助けるとともにイオン結合を切断するアルカリ剤が配合されています。
◆ 代表的な還元剤
※ チオ系・シス系ともに、シスチン結合に水素を与え結合を切断する還元剤です。
◆ 代表的なアルカリ剤
- アンモニア水(揮発性が高い)
- モノエタノールアミン(揮発性がない)
※ pHが高くなるほど膨潤度は上がるが、髪への負担も大きくなります。
第2剤
二浴式のパーマの第2剤は、切断されたシスチン結合を再結合させる酸化剤が主成分です。
◆ 代表的な酸化剤
- 臭素酸ナトリウム(酸化力おだやか)
- 過酸化水素(酸化力が強い)
📚 複数回出た問題
パーマ剤第1剤に使用されるアルカリ剤に関する次の文章の()内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「アルカリ剤は毛髪を膨潤させる作用を持つが、pHが高いほど膨潤度は(A)なる。アンモニア水とモノエタノールアミンがpHを大きく上昇させるのに必要な配合量は、ともに(B)が、アンモニア水は(C)性が高く、モノエタノールアミンは(C)性がない。このため、第1剤の作用時間中に、アンモニア水は(C)によりアルカリ剤としての作用が徐々に弱まるが、モノエタノールアミンは持続する。」
A.大きく B.少ない C.揮発
📚 ヘアカラー製品の種類
ヘアカラー製品は、医薬部外品の染毛剤と化粧品の染毛料に分けられます。
医薬部外品の染毛剤
化粧品の染毛料
- 半永久染毛料:酸性染毛料(ヘアマニキュアなど)
- 一時染毛料
📚 酸化染毛剤
酸化染料が、毛皮質の奥深くまで浸透し、酸化・重合して発色する染毛剤です。
※ 重合…小さな分子が多数結合して、分子量の大きな化合物をつくる反応
◆ 特徴
- アルカリ剤(アンモニア水など)・酸化染料の1剤と過酸化水素水(酸化剤)の2剤を混ぜて使用する
- 2剤から放出される酸素は、メラニン色素を分解すると共に1剤を酸化させ発色させる
- 白髪染めやおしゃれ染めに使用され、一度染めると色持ちが長く、シャンプーで落ちにくい
- 使用前には必ずパッチテストが必要
1剤の酸化染料の種類
| 直接染料 |
もともと、色を有する染料。
ニトロパラフェニレンジアミンなど |
| 染料中間体 |
本来無色で、酸化剤で酸化させて発色する染料。
パラフェニレンジアミンなど |
| 調色剤(カップラー) |
単独では酸化されてもほとんど発色しないが、染料中間体と共に酸化されると、染料中間体単独とは異なった色調に発色する染料。
レゾルシン、メタフェニレンジアミンなど |
※ 染料中間体にはプレカーサーとカップラーがあり、ここではプレカーサーを染料中間体と記しています。
📚 脱色剤・脱染剤
脱色剤は、毛髪のメラニン色を酸化・分解させ明るい色調にする薬剤です。
アルカリ剤(アンモニア水など)と酸化剤(過酸化水素)を混ぜて使用します。
脱染剤は、染毛した毛髪の染料を分解させる薬剤で、強い酸化剤である過硫酸塩が用いられます。
アルカリ剤(アンモニア水など)・過硫酸塩(強い酸化剤)の1剤と、酸化剤(過酸化水素)の2剤を混ぜて使用します。
📚 ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、毛髪の表面にイオン結合で色を吸着させる酸性染毛料(酸性染料)です。
◆ 特徴
- 水に溶かすとマイナスの電気を帯びる
- 毛髪内では、ケラチンタンパク質と電気的に引き合っている
- 脱色作用がない
📚 一時染毛料
一時染毛料とは、髪の表面にタール色素(法定色素)等を付着させ、一時的に髪に色をつける化粧品です。ヘアマスカラやヘアカラースプレーなどさまざまな形態があり、1回のシャンプーで簡単に洗い流せ、髪の傷みやアレルギーのリスクがほとんどないのが特徴です。
📝 練習問題
2025/春
問題 酸化染毛剤の成分とその性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 過酸化水素水は、染料中間体を酸化する。
(2) ニトロパラフェニレンジアミンは、無色である。
(3) レゾルシンは、染料中間体の発色の色調を変える。
(4) アンモニア水は、液性をアルカリ性にする。
→ 正解 (2)
2024/秋
問題 パーマ剤の有効成分とその働きに関する次の文章の()内に入る語句の組 合せのうち、正しいものはどれか。
「(A)は、二浴式パーマ剤の(B)の有効成分で(C)として働く。」
(1) A.チオグリコール酸 B.第2剤 C.還元剤
(2) A.モノエタノールアミン B.第1剤 C.還元剤
(3) A.臭素酸ナトリウム B.第2剤 C.酸化剤
(4) A.システイン B.第1剤 C.酸化剤
→ 正解 (3)
問題 2剤型の酸化染毛剤による染毛メカニズムに関する次の文章の()内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「第2剤の(A)が第1剤の影響で分解して酸素を放出する。この酸素が毛髪中の(B)を分解し、さらに第1剤の染料中間体を酸化して重合させ、発色させる。このとき、第1剤に配合された(C)が染料中間体と共に酸化されると、染料中間体単独とは異なった色調に発色する。」
(1) A.過酸化水素 B.メラニン C.調色剤(カップラー)
(2) A.過酸化水素 B.シスチン C.アルカリ剤
(3) A.過硫酸塩 B.メラニン C.アルカリ剤
(4) A.過硫酸塩 B.シスチン C.調色剤(カップラー)
→ 正解 (1)
2024/春
問題 パーマ剤の有効成分に関する次の文章の()内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「二浴式のパーマ剤は、(A)のような(B)を有効成分とする第1剤と、(C)のような(D)を有効成分とする第2剤とからなる。」
(1) A.臭素酸ナトリウム B.還元剤 C.チオグリコール酸 D.酸化剤
(2) A.臭素酸ナトリウム B.酸化剤 C.チオグリコール酸 D.還元剤
(3) A.チオグリコール酸 B.還元剤 C.臭素酸ナトリウム D.酸化剤
(4) A.チオグリコール酸 B.還元剤 C.臭素酸ナトリウム D.還元剤
→ 正解 (3)
2023/秋
問題 パーマ剤やヘアカラーの成分とその配合目的に関する次の組合せのうち、正しいものはどれか。
(1) アンモニア水・・・調色剤(カップラー)
(2) パラフェニレンジアミン・・・酸化剤
(3) レゾルシン・・・アルカリ剤
(4) チオグリコール酸・・・還元剤
→ 正解 (4)