界面活性剤とは、水と油のように本来混ざり合わない物質同士の境界面(界面)の性質を変化させ、それらを混ぜ合わせる働きをする物質の総称です。石鹸や洗剤、乳液やクリームなどの化粧品、食品など、私たちの身の回りの様々な製品に使われています。
界面活性剤の主な作用として、「可溶化」「乳化」「分散」があります。
◆ 可溶化
水に溶けにくい物質が、水溶液中に透明に溶解する現象のこと
◆ 分散
本来混ざり合わない液体と固体(または液体同士)を、均一に混ぜ合わせ安定な状態に保つこと
◆ 乳化
本来混ざり合わない水と油のような液体同士が、一方が微細な粒子となって分散している状態のこと
界面活性剤は1分子内に親油基(疎水基)と親水基を持ち、臨界ミセル濃度(cmc)より高い濃度でミセルを形成し、乳化作用が発揮されます。
乳化状態にあるものをエマルジョンといいます。
◆ O/W型
油滴が水相に分散している乳化型を、O/W型エマルジョンといいます。乳液やバニシングクリームなどは、このタイプです。
◆ W/O型
水滴が油相に分散している乳化型(タイプ)を、W/O型エマルジョンといいます。油性ファンデーションや日焼け止めなどは、このタイプです。
陰イオン界面活性剤を水に溶かすと、親水基がマイナスの電荷を帯びます。
特徴:洗浄力が強く、泡立ちがよい
主な用途:シャンプー、ボディーソープ
陰イオン界面活性剤に分類されるもの
特徴:毛髪などへの吸着性に優れている。帯電防止・柔軟
主な用途:リンス、コンディショナー、逆性石けん
陽イオン界面活性剤に分類されるもの
両性界面活性剤は、酸性の水溶液中では陽イオンに、アルカリ性の水溶液中では陰イオンになります。
特徴:皮膚や眼の粘膜に対して刺激が少ない
主な用途:ベビー用シャンプー、低刺激製品
両性界面活性剤に分類されるもの
レシチンは、卵黄や大豆に含まれるリン脂質で、マーガリン、チョコレート、口紅、リップクリームにも使用されます。
非イオン界面活性剤は、水に溶かしてもイオンに電離しないため、電荷を帯びず、化学的に安定しています。殺菌作用は低いです。
特徴:乳化力や可溶化力に優れている
主な用途:クレンジング、乳液、クリーム
「界面活性剤の作用の一つに洗浄作用がある。この作用を示すものに石けんがあるが、これは(A)界面活性剤である。また、油性原料を溶解した油相と水溶性原料を溶解した水相とを混合し、乳濁液(エマルジョン)を形成させる作用を(B)といい、非イオン(ノニオン)界面活性剤がよく用いられる。その他、ヘアリンス剤に用いられ、毛髪に対して帯電防止効果がある界面活性剤として、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどの(C.第四級)アンモニウム塩が挙げられる。」
正解 A.陰イオン(アニオン) B.乳化
出典:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター