皮膚の構造 まとめ

💡 試験対策ポイント

📚 皮膚の表面

皮膚の表面には無数の細かい「溝」と「隆起」があります。

📚 皮膚の断面

皮膚は表面側から表皮・真皮・皮下組織に分けられます。

表皮と真皮の境目は波上になっていて、真皮側の突き出た部分を乳頭といい、表皮側の突き出た部分を表皮突起といいます。
表皮突起は加齢とともに平坦化して、皮膚の弾力性を損なう一因となります。

📚 表皮

表皮は、皮膚の1番外側にあり、厚さは約0.2mm。
角化細胞(ケラチノサイト)が95%、色素細胞(メラノサイト)・ランゲルハンス細胞・メルケル細胞などが5%を占めます。

◆ 角化細胞(ケラチノサイト):
表皮細胞の95%を占める細胞です。角化細胞は、次の4層から成ります。

◆ 角化とは?
表皮における、基底細胞が有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞と変わっていく過程のこと。
表皮の角化細胞である基底層でケラチンを産生し、次第に上へと押し上げられ、有棘層→顆粒細胞→角質層の角質細胞へと変化します。これを角化といいます。

◆ 角質細胞
角質層にある細胞を角質細胞といいます。

◆ 色素細胞(メラノサイト)
皮膚の色素であるメラニンを作る細胞。基底細胞の間に点々と存在します。基底細胞の核DNAが日光の紫外線によって障害されないように守っています。
色素細胞(メラノサイト)の数の個人差はあまりありません。

◆ ランゲルハンス細胞
免疫に関係する細胞で、外部から表皮の中に入ってきた抗原物質を取り込んで処理・リンパ球に情報を伝えます。

◆ メルケル細胞
メルケル細胞は、触覚受容(触っているという感覚を感じとること)に関わる細胞です。

📚 真皮

真皮は表皮の下にある層。表皮の数倍の厚みがあります。大部分は、膠原繊維が占めていて、その間に弾性繊維があります。

◆ 膠原繊維
膠原繊維は、コラーゲンとも呼ばれる真皮に存在する繊維。機械的外力や科学的刺激に強い。

◆ 弾性繊維
真皮に存在する皮膚に弾力を与える繊維。高齢になるにつれて次第に数が減少します。

◆ 基質
膠原繊維・弾性繊維のすき間は基質という物質で満たされています。ゼリー状で、水分・タンパク質・炭水化物などで作られています。
基質内には、組織球や肥満細胞があります。

◆ 組織球
組織中の異物、細菌を食べる食機能をもつ球

◆肥満細胞
抗体に対する受容体、蕁麻疹に関与する細胞

📚 皮下組織

真皮の下の脂肪を含んだ組織。脂肪は脂肪細胞という細胞で作られます。
皮下脂肪は、外部からのガード・クッション機能や体内熱の断熱材のはたらきをしています。

📚 各部の皮膚の特徴

📝 練習問題

2025/春
問題 皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 頭の皮膚には血管や脂腺が多い。
(2) 顔の皮膚は、全体的に厚さが均一である。
(3) 手掌や足底の角質層は薄い。
(4) 体幹の皮膚は、腹側よりも背側のほうが薄い。
→ 正解 (1)
2024/秋
問題 皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 皮膚の厚さは部位による差がなく、均一である。
b 皮膚の最も外側にある表皮は、その95%が色素細胞(メラノサイト)で成り立っている。
c 表皮と真皮の境目が波形であることは、皮膚の弾力性の一因である。
d 真皮の下方には、多量の脂肪を含んだ皮下組織がある。
→ 正解 cとd
2024/春
問題 次の細胞のうち、表皮に最も多く含まれるものはどれか。
(1) 色素細胞(メラノサイト)
(2) 角化細胞
(3) 線維芽細胞
(4) ランゲルハンス細胞
→ 正解 (2)
2023/秋
問題 皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1) 表皮は、皮膚表面より順に基底層、有棘(ゆうきょく)層、顆粒(かりゅう)層、角質層の4つの細胞層からなる。
(2) 色素細胞(メラノサイト)は、表皮細胞の95%を占める。
(3) 真皮の外側には、多量の脂肪を含んだ皮下組織がある。
(4) 真皮は表皮の数倍の厚さの層で、膠原(こうげん)線維や弾性線維を含む。
→ 正解 (4)

出典:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター