毛は、ケラチンという硫黄を含むタンパク質の一種からできています。
通常、毛は皮膚表面から斜めに生えていて、その方向を毛流といいます。毛流は皮膚の割線方向とほぼ一致しています。
毛の成長サイクルには成長期(毛が伸びる期間)、退行期(成長が止まり縮小する期間)、休止期(毛が自然に抜け落ちて次の毛の準備をする期間)の3つの段階があり、このサイクルを毛周期(ヘアサイクル)といいます。
◆ 毛幹
毛の皮膚表面に出ている部分
◆ 毛根
毛の皮膚の内部にある部分
◆ 毛球
毛根の奥のフラスコ状に膨らんだ部分
◆ 毛包
毛根を包んでいる組織
◆ 毛孔
毛穴のこと
◆ 毛乳頭
毛球の中の球状のくぼみ。ここには血管や神経があり、毛髪の成長を促進する上で重要な役割を担っています。
◆ 毛母
毛球の毛乳頭に接する部分を毛母といいます。ここには、毛母細胞と色素細胞があり、メラニン色素を含んだ毛の細胞を作っています。
◆ 立毛筋
毛包の一部がやや隆起した部分(毛隆起)に付着している平滑筋の一種で、寒さや恐怖、驚きなどの刺激によって自律神経のはたらきで収縮し、毛を立たせる筋肉です。
立毛筋は、眉毛やまつ毛には存在しません。
◆ 毛小皮
毛の最も外側を覆っている、ウロコ状に角化した透明な層のことです。キューティクルとも言います。
◆ 毛皮質
毛髪の断面で見た場合、毛小皮(キューティクル)の下に位置し、毛髄質を囲むように存在します。毛皮質の細胞には褐色のメラニンが含まれています。
◆ 毛髄質
髪の毛の中心部分。細い髪や新生児の髪にはほとんどない場合もあります。
爪は、指先の皮膚が角質化して硬くなった板状の「ケラチン」というタンパク質でできています。
◆ 爪甲(そうこう)
私たちが一般的に爪と呼ぶ硬い板状の部分です。
◆ 爪母(そうぼ)
爪甲の根元にあり、新しい爪が作られる部分です。
◆ 爪床(そうしょう)
爪甲の裏側で爪甲に密着している皮膚で、爪が滑るように伸びていく土台となります。
汗腺(かんせん)とは、皮膚から汗を分泌する腺のことです。ヒトの汗腺には、全身にほぼ分布し体温調節の役割を持つ「エクリン腺」と、わきの下や陰部など限られた場所に存在し、体臭の原因となる分泌物を含む「アポクリン腺」の2種類があります。
エクリン腺は生まれた時から全身にあるのに対して、アポクリン腺は思春期に発達してきます。
◆ エクリン腺
99%が水分で、サラサラとしていて無味無臭の汗を出します。主に体温調節が役割です。
◆ アポクリン腺
思春期以降にホルモンの影響を受けて活性化する汗腺で、脇の下や乳首、陰部など特定の部位に存在し、脂肪やタンパク質を多く含むネバネバした汗を分泌します。この汗自体に匂いはありませんが、皮膚の常在菌がそれを分解することで、ワキガなど特有の強い匂いが発生します。
脂腺とは、皮脂を分泌する腺のことで、毛包に開口するものと、毛と無関係で独立して存在している独立脂腺があります。
手掌や足底には存在せず、頭皮、顔(額、鼻、あごの「Tゾーン」)、胸、背中、わきの下、耳の周辺に多く分布しています。
出典:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター