ヘアカラー(技術) まとめ

💡 試験対策ポイント

📚 色の基本

色には、「色相」/「明度」/「彩度」の3つの属性があります。色相は色味、明度は明るさ、彩度は鮮やかさのことです。

◆ 色相について

色は、赤(マゼンタ)・黄(イエロー)・青(シアン)の3色を基本として、この3色をプライマリーカラー(色の三原色)といいます。

プライマリーカラーを2色ずつ混合したものをセカンダリーカラーといいます。
混合した色を順に円状に並べると、下図のようなカラーサークル(色相環)ができます。

※ 補色:
上図の色相環で、対極に位置する色を補色といい、補色の色同士を混ぜ合わせると、お互いの色味を打ち消す作用があります。
例)黄色⇔紫色、赤色⇔緑色

◆ 明度について

明度が低いと暗い色、明度が高いと明るい(白に近い)色になります。

◆ 彩度について

彩度が低いと白・灰色・黒のような色味がない(くすんだ)色になり、彩度が高いと鮮やかな色になります。
彩度が無い白・灰色・黒のような色味がない色を「無彩色」、それ以外を「有彩色」といいます。

※ 明度と彩度が組み合わさった調子を色のトーンといいます。

📚 染毛剤・染毛料の種類

◆ 永久染毛剤
永久染毛剤には、酸化染毛剤と非酸化染毛剤があります。
酸化染毛剤は、1回の使用でしっかり染まり、黒色の毛髪を明るい色に染毛することもできます。
・シャンプーしても色落ちが少なく、色もちは約2~3ヵ月です。
・カブレることがあるので、必ず毎回パッチテストをする必要があります。

◆ 半永久染毛料
半永久染毛料には、酸性染毛料のヘアマニキュアなどがあります。
半永久染毛料の色持ちは、約2~4週間です。汗などで色落ちすることがあります。
酸性染毛料は、黒色の毛髪を明るい色にすることができません。

◆ 一時染毛料
一時染毛料には、ヘアマスカラやヘアカラースプレーなどがあります。
一時染毛料は、一度のシャンプーイングで色を落とせます。

◆ 脱色剤・脱染剤
脱色剤・脱染剤は、ブリーチ剤と呼ばれます。
脱色剤・脱染剤は、毛髪のメラニン色素を脱色します。
脱色剤・脱染剤の刺激により接触皮膚炎を起こすことがあります。

📚 酸化染毛剤と毛質

酸化染毛剤によるヘアカラーリングは、毛質や部位、ダメージ度合いによって仕上がりが違ってきます。

◆ 太くて黒い髪
 赤みが出やすい。明るさが出にくい。

◆ 白髪
 染まりにくい。

◆ バージンヘア
 染まりにくい。(特に毛先)

◆ フロント・もみ上げ・ネープ
 染まりにくい。

◆ 毛の根元
 染まりやすい。(体温の影響)

◆ こめかみ
 染まりやすい。(毛がやわらかい)

◆ ダメージ毛
 明るくするとき明るさがでやすい。

📚 酸化染毛剤によるヘアカラーリング

酸化染毛剤によるヘアカラーリングは次の順に行います。
パッチテスト(染毛48時間前) → 毛髪診断 → 色の選定 → プロテクトとブロッキング → 染毛剤の調合 → 塗布と放置(約20~40分) → カラーチェック → 乳化 → シャンプー

・細毛や軟毛などは、黄み系が出やすいので、希望色より明度の低い染毛剤を用いるとよい
・頭髪全体を明るくする場合は、細かいブロックに分けて、ネープから塗布する
・おしゃれ染の場合は、先に中間部と毛先に塗布し、希望色に近づいたら根元部分に塗布する
・毛髪に損傷のある部分には、希望色より明度の低い染毛剤を少なめに塗布する
・白髪は染まりにくいので、多い部分から塗布し、放置時間を長めにする
・全体を暗く染める場合は、毛髪の明るいフロントの部分から塗布する
・放置時間がある程度経過した時点で、皮膚や発色の状態を確認するためカラーチェックを行う
・カラーチェックは、全体で数か所行う

📚 パッチテスト

酸化染毛剤などの永久染毛剤を使用する場合は、毎回、髪を染める48時間前にパッチテストを行います。

・第1剤と第2剤を指定された割合で混ぜ合わせてテスト液をつくる ・テスト液を綿棒にとり、腕の内側に10円硬貨大にうすく塗って、自然乾燥させる ・30分後と48時間後にテスト部位を観察する

📚 ヘアブリーチについて

・ブロッキングの方法はハイライトなど、デザインにより異なる ・脱色しにくいネープラインから塗布する ・ブリーチ剤は混ぜてから時間が経つと反応が悪くなるため、素早く行う ・塗布量で時間差を調整するために最初は少なく、徐々に多く塗布する

📝 練習問題

2025/春
問題 酸化染毛剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(1)全体を暗く染める場合は、毛髪の色が明るい部分から塗布する。
(2)全体を明るく染める場合は、損傷のある部分の毛髪の色は暗く出やすい。
(3)バージンヘアは、毛先が染まりやすい。
(4)白髪は染まりやすいので、放置時間を短めにする。
→ 正解 (1)
2024/秋
問題 次のヘアカラーのうち、赤みのある毛髪をナチュラルな毛髪の色に近づけたいときに用いるものはどれか。
(1) 赤系のヘアカラー
(2) 青系のヘアカラー
(3) 紫系のヘアカラー
(4) 緑系のヘアカラー
→ 正解 (4)
2024/春
問題 ヘアカラー製品に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 永久染毛剤には、酸化染毛剤と非酸化染毛剤がある。
(2) 一時染毛料は、シャンプーイングしても色落ちしない。
(3) 半永久染毛料の色持ちは、約2~4週間である。
(4) 脱色剤の刺激により接触皮膚炎を起こすことがある。
→ 正解 (2)
2023/秋
問題 酸化染毛剤を用いたヘアカラーリングに関する次の文章の()内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「太くて硬く、黒い毛髪の場合は、(A)が出やすく、明るさは(B)ので、希望色より明度の(C)染毛剤を選択するとよい。」
(1) A.赤み系 B.出にくい C.高い
(2) A.黄み系 B.出やすい C.低い
(3) A.黄み系 B.出にくい C.高い
(4) A.赤み系 B.出やすい C.低い
→ 正解 (1)

出典:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター