色には、「色相」/「明度」/「彩度」の3つの属性があります。色相は色味、明度は明るさ、彩度は鮮やかさのことです。
色は、赤(マゼンタ)・黄(イエロー)・青(シアン)の3色を基本として、この3色をプライマリーカラー(色の三原色)といいます。
プライマリーカラーを2色ずつ混合したものをセカンダリーカラーといいます。
混合した色を順に円状に並べると、下図のようなカラーサークル(色相環)ができます。
※ 補色:
上図の色相環で、対極に位置する色を補色といい、補色の色同士を混ぜ合わせると、お互いの色味を打ち消す作用があります。
例)黄色⇔紫色、赤色⇔緑色
明度が低いと暗い色、明度が高いと明るい(白に近い)色になります。
彩度が低いと白・灰色・黒のような色味がない(くすんだ)色になり、彩度が高いと鮮やかな色になります。
彩度が無い白・灰色・黒のような色味がない色を「無彩色」、それ以外を「有彩色」といいます。
※ 明度と彩度が組み合わさった調子を色のトーンといいます。
◆ 永久染毛剤
永久染毛剤には、酸化染毛剤と非酸化染毛剤があります。
酸化染毛剤は、1回の使用でしっかり染まり、黒色の毛髪を明るい色に染毛することもできます。
・シャンプーしても色落ちが少なく、色もちは約2~3ヵ月です。
・カブレることがあるので、必ず毎回パッチテストをする必要があります。
◆ 半永久染毛料
半永久染毛料には、酸性染毛料のヘアマニキュアなどがあります。
半永久染毛料の色持ちは、約2~4週間です。汗などで色落ちすることがあります。
酸性染毛料は、黒色の毛髪を明るい色にすることができません。
◆ 一時染毛料
一時染毛料には、ヘアマスカラやヘアカラースプレーなどがあります。
一時染毛料は、一度のシャンプーイングで色を落とせます。
◆ 脱色剤・脱染剤
脱色剤・脱染剤は、ブリーチ剤と呼ばれます。
脱色剤・脱染剤は、毛髪のメラニン色素を脱色します。
脱色剤・脱染剤の刺激により接触皮膚炎を起こすことがあります。
酸化染毛剤によるヘアカラーリングは、毛質や部位、ダメージ度合いによって仕上がりが違ってきます。
◆ 太くて黒い髪
赤みが出やすい。明るさが出にくい。
◆ 白髪
染まりにくい。
◆ バージンヘア
染まりにくい。(特に毛先)
◆ フロント・もみ上げ・ネープ
染まりにくい。
◆ 毛の根元
染まりやすい。(体温の影響)
◆ こめかみ
染まりやすい。(毛がやわらかい)
◆ ダメージ毛
明るくするとき明るさがでやすい。
酸化染毛剤によるヘアカラーリングは次の順に行います。
パッチテスト(染毛48時間前) → 毛髪診断 → 色の選定 → プロテクトとブロッキング → 染毛剤の調合 → 塗布と放置(約20~40分) → カラーチェック → 乳化 → シャンプー
・細毛や軟毛などは、黄み系が出やすいので、希望色より明度の低い染毛剤を用いるとよい
・頭髪全体を明るくする場合は、細かいブロックに分けて、ネープから塗布する
・おしゃれ染の場合は、先に中間部と毛先に塗布し、希望色に近づいたら根元部分に塗布する
・毛髪に損傷のある部分には、希望色より明度の低い染毛剤を少なめに塗布する
・白髪は染まりにくいので、多い部分から塗布し、放置時間を長めにする
・全体を暗く染める場合は、毛髪の明るいフロントの部分から塗布する
・放置時間がある程度経過した時点で、皮膚や発色の状態を確認するためカラーチェックを行う
・カラーチェックは、全体で数か所行う
酸化染毛剤などの永久染毛剤を使用する場合は、毎回、髪を染める48時間前にパッチテストを行います。
・第1剤と第2剤を指定された割合で混ぜ合わせてテスト液をつくる ・テスト液を綿棒にとり、腕の内側に10円硬貨大にうすく塗って、自然乾燥させる ・30分後と48時間後にテスト部位を観察する
・ブロッキングの方法はハイライトなど、デザインにより異なる ・脱色しにくいネープラインから塗布する ・ブリーチ剤は混ぜてから時間が経つと反応が悪くなるため、素早く行う ・塗布量で時間差を調整するために最初は少なく、徐々に多く塗布する
出典:公益財団法人 理容師美容師試験研修センター