📚 幾何学的錯視の種類
幾何学的錯視には、距離・大きさに関する錯視と角度・方向に関する錯視の2種類があります。
◆ 分割距離錯視
距離・大きさに関する錯視の１つです。
下の図は、右から2つ目の線は両端の線のちょうど中間にあるが、右に寄っているように見えます。
◆ 大きさの対比現象
距離・大きさに関する錯視の１つで、同じ大きさの対象物が、周囲の状況によって異なる大きさに見える錯視のことです。
下の図は、エビングハウス錯視といって、同じ大きさの円が、周囲の円の大きさによって異なって見える現象です。周囲の円が小さいと大きく、大きいと小さく見えます。
小顔効果などに利用されます。
◆ ポンゾ錯視
ポンゾ錯視（ポンゾ錯覚）とは、距離・大きさに関する錯視の１つで、平行する2本の線分の間に、収束する線分を配置することで、収束する線分の上側にある線分が、より長く見える現象を指します。
◆ ツェルナー錯視
角度・方向の錯視の１つで、平行な線の上に斜めの短い線が描かれると、平行線が傾いて見える錯視。
◆ 枠組み効果
枠組みによって、対象の位置がずれて見えたりする現象。
◆ 主観的輪郭線
主観的輪郭線とは、実際には輪郭線が存在しないのに、あたかも輪郭線がそこにあるように見える現象。
📚 デザインの要素
点、線、面など、その描かれ方で多くの事柄を伝えることができます。
◆ 点
点はすべての形の基本的な要素で、点が集まると線になり、線が集まって面ができます。
◆ 線
2点を結ぶ基本的な要素で、ヘアスタイルは、毛髪という線の集合でできていると言えます。
◆ 面
面を構成する要素としては、形・大きさ・テクスチャーがあります。
・形
ドンディスによる形の3つの基本形は、正方形・円・正三角形。
正方形は単純・正直さ、円はあたたかさ・無限、正三角形は活動・葛藤・緊張が連想される。
・大きさ
大きさは、それ自身の絶対的な大きさによって決まるのではなく、周囲のものとの相対的な大きさによって決まる。
・テクスチャー
質感のことで、ヘアスタイルにおけるテクスチャーは、ストレートかウェーブもしくはラフな表面の仕上がり感である。
📚 デザインの原理
◆ 方向
同じ線であっても、その方向によって感じる印象は異なったものになります。
水平線…安定感を与える
垂直線…平衡・均衡・強力な支柱を暗示
斜線…不安定感・運動感・緊張感を生じさせる
◆ 比率
黄金比…最も安定した美しい比率（例：パルテノン神殿など）
人間のプロポーション…身体に対して頭が相対的に小さいと全体的に大人っぽい成熟した印象を与える。レオナルド・ダ・ヴィンチは、人体のプロポーションのカノン(基準)を描いた。
◆ バランス
アンバランス…安定感を欠き、緊張感を生み出す
